衣類のトラブル無料相談受付中 衿毛羽立ち修正後衿毛羽立ち


















福岡県にお住まいのNさんのトラブルです。
ドライマーク洗剤で、自家処理してところ、シミと一緒に生地も色が薄くなり毛羽立ってしまったと言うことでした。

「シミが付いた!」と思って濡れたタオルでゴシゴシ… なんて応急処置をしたことはありませんか?
濡れた状態でゴシゴシ摩擦を与えると、天然繊維や動物繊維はすぐに毛羽立ちます。今回のトラブルはドライマーク洗剤を使用したため、繊維の染料まで落としてしまっている状態のようです。

このような摩擦で起こるトラブルの、繊維に関連する用語として「スレ」・「フィブリル化」・「毛羽」・「ラウジネス」というものがあります。
簡単にいえば、「スレ」は絹繊維の表面を濡れた状態で摩擦することにより発生するもので、レーヨンや精製セルロースのような、セルロース系繊維や絹が着用時のスレや洗濯時の摩擦による白化現象のことを「フィブリル化」と言います。
毛羽」は乾いた状態で表面を摩擦することによって発生します(糸切れには至っていない) 「ラウジネス」は絹繊維を電子顕微鏡などで観察した時,ヒゲのように見えるもので,セリシン中にある先天的な分離繊維によって発生するものと考えられています。
このラウジネスにはいろいろな太さのものがあり,また,その形状からもいくつかの分類が試みられています。「ラウジネス」のことを「フィブリル化」と言われる場合もあります。

今回の場合は綿製品で少し毛羽立っているような状態でしたので、染色補正することで完全修正が出来ましたが、、「フィブリル化」や「ラウジネス」を起こしてしまうと、完全に修正することは出来ません。
シミが付いたら、まずは乾いたティッシュで吸い取って、その後濡れたタオルでトントンと軽く叩くようにして、応急処置をして下さい。ここでシミの種類による、しみぬき応急処置を書いていくと膨大な量になりますので、花王さんのシミぬき大辞典を見てください。