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マッキントッシュのクリーニング処理前マッキントッシュのクリーニング処理後










 クリックすると拡大されます。右半分だけ修復した状態です。


神奈川県にお住まいのSさんのトラブルです。
「汗シミかと思っていましたが、洗っても落ちません。
【マッキントッシュ クリーニング】検索して、数店マッキントッシュをクリーニングできるお店に聞いてみましたが、どこも治らないと言うことでした。
『もしかしたらゴムの劣化かもしれない』と言われました。ゴムの劣化だとすると補修不可能なのでしょうか?」

見る人が診れば分かると思いますが、マッキントッシュのゴム樹脂の経時劣化です。
当社でも以前は「ゴム樹脂の劣化は修復できません」とお断りしていました修復困難なトラブルです。

汗などによって使用しているうちに樹脂の劣化が始まり、1度劣化が始まるとどんどん広がってしまう。マッキントッシュの代表的なトラブルの1つです。
人間で言えば三大成人病みたいなものでしょうか・・・

テスト段階の画像ですので、右半分だけ修復しています。
詳しくはクリステで(笑)

綿繊維にゴム樹脂を染込ませて作るマッキントッシュ特有のトラブルとして一般的ですが、1度こうなってしまいますと、今までは修復しようがありませんでした。

しかし、今回手に取った瞬間、「ビビビ」と来ました。

依頼品を手に取るとなんとなく頭の中に修復イメージが出て来ます。
そしてイメージが鮮明であればあるほど、やってみるとほとんど上手く行きます。

「なんで」かと良く聞かれますが、僕自身分かりません(笑)

同じ依頼内容のものをたくさん処理していると言うなら、出来上がりのイメージが出来上がるのも分かります。
が、そうではないわけで・・・

神がかり的な何かがあるような気がします(変な宗教とかやってませんよ)

でもこうやって、どこに出しても断られてしまうトラブル衣類を、修復してお返しするという仕事はいい仕事です。人に喜んでもらうという事はとても気持ちがいい。
自分でやっててなんですが、本当に誇りに思える仕事です。

今のクリーニングの業界は数や年商で競い、何か大切な物を失ってしまっているような気がします。
機械の生産性やクオリティを上げる事が技術の向上だと思っている人も多いようです。

時代の流れなのか、本当の職人ってクリーニングの業界にはいなくなってしまったのかな。。。

ただ少なからず全国には、まだ「本物の職人」としてクリーニング業をやって行きたいと願う方達がいます。

「衣類よ集まれ!」の達人達もその仲間です。

組織や集団というのは常に誰かを頭に立てて「社長万歳!」「先生万歳!」
その中にいることに安心感を持ち、本来持っている自分のオリジナリティを封印してしまう。
また、その中に物凄く可能性を持った人間がいても、必ず押さえつけようとする。上になればなるほど、自分より下に置きたがる。
そんな場所で本物の職人が生まれるわけがない。

衣類よ集まれ!の達人集団のような個々の集まりでは誰が1番なんてない。
お互いが
刺激しあい、共通の意識の中で個々の色を出している。
そう、誰として同じ人間ではないから、みんなそれぞれ違うのだから・・・

最近みんなが技術を向上させようと、本気モードになってきた。(他人事なのに何故かうれしい)

そう、誰が言い出したわけではなく、誰かが少し進み出すとみんな意識が上がる

先月に達人オフ会の辺りからみんなの意識が変わってきた気がする。

関係者以外も含めて22人もの人が集まってくれた。

その時に集まってくれた人の中から、来年新しい達人が誕生する。

彼はまだ若く、自分の技術を確立させる前の段階で模索している。

プロとアマの違い、仕事と趣味の違い、一流と二流の違いで悩んでいる

クリーニングだけじゃない、医師や野球選手だって立派な職人だ。

そうやって他の業界と比べて、初めて自分を客観的に観ることが出来たみたいで、自分の立ち位置が分からなくなったようだ。

僕が彼の歳の頃は組織の中で押しつぶされそうだった。

葛藤の真っ只中だったと思う。

みんな同じ道を歩んできた。

今彼に言えることは「今気付いたということは、とても恵まれている」と言う事

道しるべが見えたのだから、決めるのは自分だ。

後は踏み出すか踏み出さないかの違い。

自分に対してやるかやられるかの違い。

僕は達人集団は「志共同体」だと思っている。

共に競い、励まし、成長して行こうな!