関西の方で他の業者さんで持ち手の修復をされたそうですが、1か月ぐらいで剥がれてきたという事で当社に相談されました。
革の上に上塗りされた塗料が剥がれ、下の変質して黒ずんだ革組織が露呈している状態です。



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バッグの持ち手は汗を吸い込みすぎると革自体が変質します。
一度革組織が変質してしまうとそれを元に戻す事は染み抜きでもできません。

革組織のダメージが酷くなければ表皮の染み抜きでもある程度回復はします。
革の場合洋服と違ってシミを抜けば元の状態が出てくるという条件の方が少ないです。
「汗の汚れ」を取ってほしいと依頼される方が多いですが、実際には「汗の汚れ」ではなく「革自体が汗を吸って色が変わり変質している」という状態なのです。
洋服の染み抜きのように例えるなら、汗を取り除いても変質している革の状態は変わりませんので見た目の状態はほとんど改善しないのです。

その辺りの革組織を理解していないまま、クリーニング店で安く色塗りされたりすると結果的に「使用し始めたらすぐにボロボロ剥がれてきた」という結果が待っています(;´Д`)

このような革組織のダメージが酷い物を、一時的に回復させても使用する際に一番負荷がかかる部分なので長持ちしません。
高いお金を出して修理しても1か月もかからず元の状態に近づいてくるのであれば意味がありません。

持ち手の革組織がダメージを受けている場合、革を新しく作り替える方が確実に長持ちします。

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今回の依頼品は持ち手部分はディテールで2重に作られているデザインでしたので、手に持つ部分の外側の革を新しく作り替えました。
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洋服には洗濯絵表示がついてますが、バッグや靴、財布にはついていませんよね?
これは元々洗ってメンテナンスするように作られていないという事なのです。

シミ汚れを落とし、傷やスレを補修しながら、革組織自体が悪化してきたらその部分を作り替える

これが本来のバッグや靴や財布の愛用の仕方なんです。

それをなんでも「洗ってスッキリ」みたいな誤った表現が多く消費者に誤解を与えるのは良くない。
また、「作り替えをしたらそのブランドではなくなる」みたいな事を言う方もいますけども、「ブランド」を使用しているのか「バッグ」を使用しているのか考えるべきだと思います。

本来バッグとは「財布などの物を入れて運ぶもの」、財布は「お金を入れて運ぶ物」毎日手に持って歩いているんだから汚れたら汚れを落として、素材自体が傷んだらその部分を補修したり作り替えたりして使用していくものなんです。
バッグや財布などは洋服と違って「品質絵表示」(洗濯絵表示)がないですよね?
元々「洗ってメンテできるような物ではない」という基準で作られている物なのだという事を理解する必要があると思います。


「エルメスガーデンパティアマゾニア」のゴム樹脂の劣化もそうですが、アマゾニア自体が劣化を始めるとそれを止める事も元に戻すこともできません。
表面に塗装をして一時的にきれいになったように見せるような手法でクリーニングを行っているお店もあるようですが、そんな塗装をしてもすぐに剥がれひび割れてきます。


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ひび割れが出始めているゴム樹脂の場合は革への作り替えをお勧めしております。
「ゴム樹脂を革にしたらエルメスではなくなる」と思われる方も多いと思いますが、バッグは悪くなった部分を補修しながら使っていくもので、素材自体がダメになるなら新しく作り替えるしかありません。
ゴム樹脂で作り替えてもよいですが、ゴム樹脂のように見える特殊な加工を施した革で作り替える事で、ゴム樹脂のような劣化をしないバッグに生まれ変わります。


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バッグとして長く愛用できる素材に変えてあげるというのも1つのメンテナンス方法なんですが、その辺りが理解して頂けない方も未だ多くいらっしゃいます。
当社ではゴム樹脂のように見える特殊加工を施した革を開発しておりますので、この革で作り替える事で見た目はアマゾニアと同等の質感をずっとキープできるバッグに生まれ変わります。




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